仮説(仮称)

レトロゲームはいつからありがたくなったのか

僕は1977年生まれで現在36歳だ。今年で37歳になる。

最近、よく昔のことを思い返すようになったのだけど、
以前はそんなに古いヴィデオゲームはありがたくなかったなぁと
思い出した。
いや、ありがたがる人は居た、けれど、それはマイノリティだった。
古参ゲーマーのさらにその筋のマニアくらいで、
大多数は「新しいモンの方がいいし、これからどんどん良くなる」
と思っていたと思う。
その証左に今はよくある
「レトロゲーム(8bitハードのゲームなど)の素材をメインに使ったゲーム」
なんてのが多く出てくるのはここ十数年だ。
それ以前、レトロゲームが移植されたとしても、
その時のハードパワーを使ったアレンジモードがメインだったりした。
(そして、そのアレンジモードというのが大体ダサい物が多かったわけだが。)
大体にしてレトロゲームアレンジのゲームも
傍流も傍流で、一部80年台のナムコブランドのゲームは除くとして
「誰がやるねん」という雰囲気で、早めにワゴンセールに流れてたりしていた。
要するに一部の懐古ゲーマーに充てがう名目で生まれたやっつけが多かったのだ。

ナムコブランドのゲームは除くと書いたが、
そのナムコがPSで出したナムコミュージアムだって
わりと「いろいろ束に出してみたからちょっと触って懐かしんでね」くらいのノリだった。
移植度だって完全移植のこだわりのもの、とは言い難い。
その後、DSで出た同じナムコミュージアムが
レトロゲームの移植で評判の高いM2への外注と考えると
同じことをしていても姿勢の違いが見えてくる。
(ナムコから技術力を持ったスタッフがどんどん抜けてたという話もあるが)

「昔はよかった」というのはオッサン(オバサン)の言い草、なのだろうが、
今は僕なんかよりもずっと若い人でもレトロゲームファンというのは多い。
全世代的に同じくらいの時期にレトロゲームファンが増えているのだろう。
新しいものに敏感な年頃の子供だって
喜んでレトロゲームに触れたりするという話はよく聞く。
ブームなどレトロゲームの魅力を伝える媒体が増えたのもあるけれど、
それだけでは説明しきれないと思う。
懐かしい、だけじゃなくて、「レトロゲームはいいものが多い」という認識すらあるわけで。
(それは無論、幻想であるのは間違いない。)

スーパーファミコンが出た時は
もう「ファミコンのゲームなんて古臭い」という認識が大半だっただろう。
「ファミコンなんてもう味気なくて面白くない」とまで
感じることもあった。
実際、味気なく感じるのは事実だったと思う。
音も色味も操作もリッチなスーパーファミコンなどの登場で
ファミコンが薄味に思えてしまったのはしかたない。
再び冷静に見られるようになるのには幾分時間がかかるわけだ。

それはいわゆる「イノベーション的」なものであり、
自然の理であったのだろうけれど、
その後も高スペック、もしくは、新たな仕掛けの持つ新しいゲーム機が
バトン渡しのように登場したわけで、
この理が作用するなら未だに前へ前へ視線が向いているはずなのである。

今のレトロゲームへの回帰傾向(という名のデッドエンド的未来)は
いつまで続くかは解らない。ただもうブームという言葉では片付かない。
この事は、昨今、コンシューマゲームハードについて
「もう新しいのは要らない」という声が上がるのと関係があるのだろうか?
アーケードゲームが廃れていったのと関係があるのだろうか?
つまりは、レトロゲームへの回帰が
すなわちヴィデオゲーム(コンシューマゲーム)の衰退を現しているのか?

答えは簡単に出せるようなものじゃないと僕は思う。
むしろ簡単にペラペラと回答を語るような人間は疑ってかかったほうが良さそうだ。
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by ca_setsu | 2014-01-17 14:00
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